先日、香川大学で行われた「香川ビジネス&パブリックコンペ2021シンポジウム」にパネラーとしてお招きいただきました。
事前の打ち合わせで「原田さんのオヤジギャグで盛り上げてください」と言われて張り切っていたのですが、いざ本番を迎えると、テレビ局やら新聞社やら大学関係の方々やら大勢の人たちに囲まれるという、そうそう遭遇しないシチュエーションにたじろいでしまいました。
もちろん、渾身のオヤジギャグがスベってしまったのは言うまでもありません(笑)
今回のシンポジウムは、地域振興の一環としてこれから起業をされる人向けに自身の体験等を踏まえながら参考になるようなディスカッションを行うもので、コロナ禍である事からリモートで開催されました。
私自身は大きな会社を経営しているわけでもなく、年商何十億円みたいな大きなビジネスをやっているわけではありませんので、「起業するからには上場企業を目指す」みたいな話はできませんが、人の生き方として「どうせなら、何をやれば楽しいのか、幸せになれるのか」という観点から起業をされてはどうか? という話をさせていただきました。
私も普通のサラリーマンから一念発起して今から約15年前に起業しました。
最初の数年は何を置いてもまずは売り上げを立てようと躍起になっていました。でもそれは「儲ける事」を第一義にしたわけじゃなくて、好きな事を事業として成り立たせるために頑張る時期として割り切っていたのです。とりあえず家族を養うだけの収入があれば人からは何も言われませんから。
好きな事だから続けられたんだと思います。
起業する際に「何か儲かる事業ないかな?」なんて必死に探している人がいますが、それだと多分長続きしないと思います。余程の守銭奴でない限り、多くの人はお金を稼ぐプロセス(過程)に喜びを感じ、その評価の表れとしての儲けだからこそ、やりがいを感じるのだと思います。
「でも、好きな事だけやってても食べていけないよ」という人がいるかもしれません。
当然です。好きな事を仕事として成立させるためには、時には嫌な事もしないといけないですし、特にスタートアップ時などは寝る間も惜しんで仕事しないといけない時期もあります。でも、好きな事につながるからやれてしまうんです。
今は昔と違って、ネットを使ったインフラも随分整っています。私の肌感覚だと、さぼらなければ好きな事で自分ひとり食べていく位の収入なら割と簡単に得られると思います。そう、さぼらなければです。
最悪、収入が足りなければどこかでバイトしながらでもやれますしね。
起業を考えている方は、本当に自分がやりたい事は何なのか? という事をきちんと考えてみるのもいいのではないでしょうか。
人生は一度きりしかないのですから…