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ホームページはむしろ完成してからが大事ですよね。

約 6 分
ホームページはむしろ完成してからが大事ですよね。

大半のホームページは死んでいる

ここのところ、ホームページ作成や運用についてのご相談や、がっつりご依頼を受けたりと、なんとなく忙しくさせていただいています。

今はどんな仕事でも自社サイトは必須と言っても過言ではありませんので、新規オープンでもない限りたいてい皆さん何かしらホームページを持っていたり、ブログやSNSで情報発信をしていたりしますよね。
昔と違って、WordPressや各無料ホームページ作成サービス等も普及してきましたので、誰でも簡単なホームページなら作れるようになりました。

でも、作ったはいいけどまったく反応の取れない、死んでしまっているホームページが非常に多い。
誰でも簡単に作れるようになったがために、当然同業他社もホームページは作りますし、似たようなホームページもゴロゴロ転がっている状態ですから、当然埋もれてしまっているんですよね。

では、反応の取れているホームペーシはどんな事を意識しているのか?
今回は、そこいらをざっくりとお伝えしたいと思います。いいですか? 死んでるホームページは無いのと同じどころか、逆にマイナスになっている事もあるんですよ~(笑)

 

ホームページひとつひとつのパーツにはちゃんと意味がある

僕がホームページ作成を請け負う際には、まずそのホームページを作成する目的を明確にします。
例えば・・・

・商品やサービスの魅力を伝える
・実店舗に来店してもらう
・会社の内容を知ってもらう
・ECショップ
など。

こんなの当たり前だと思われるかもしれませんが、欲張ってあれもこれも盛り込んでしまった結果、何の魅力も感じないぼやーっとしたホームページが意外と多いのです。
ホームページはその目的によってデザインもコンテンツもまったく違うものとなります。それと、ある程度その目的に応じた「ホームページの形」というものも存在しますので、素人さんが好き勝手にやってしまうと違和感バリバリだったりするんですよね。

そしてホームページを作る目的が明確になったら、それをさらに細分化していく事も必要かもしれません。
例えば先日ご相談いただいたケースですと、ペットも人にも優しいある商品のプロモーションだったのですが、反応の取れるホームページを作るためには、「ペット」が対象なのか、「人」が対象なのか、そこも細分化してテーマを絞って行かないといけないんですよね。

そして、ホームページの目的と狙いがしっかり決まったら、それを逆算した設計を行います。

ここからは具体的な例をあげて説明した方が分かりやすいですよね。

 

ホームページの設計例

【ホームページの目的】

手作りペットソープをホームページ上で販売する

【想定される活用方法】

・自然検索や各種ウェブ広告からの流入による販売
・SNSからの流入による販売
・イベント等での対面販売で後日購入される方への受け皿
・リピート顧客への再販

【必要なコンテンツ】

・商品への思いやこだわり
・商品のスペック(詳細内容)
・購入方法の説明
・カートシステムの導入
・クチコミやお客様の声
・商品に対する相談窓口の案内
など

まず、ホームページでペットソープを売る事が目的となります。
そのためにどのようなコンテンツ(ページ)が必要なのか、商品の魅力を伝えるためにどのような文章が必要なのか、写真はどのようなものを使っていくのか・・・

これらをひとつひとつ設計し、煮詰めていきます。

文章の原稿は当然オーナーさんや担当者さんに書いていただきますが、普通ちゃんとした文章なんて書けないので、そこは文法等は無視してとりあえず何でも書いていただきます。
そこから本当の思いであったり、こだわりであったり、商品の魅力であったりをヒアリングしながら発掘していきます。実際、良いものは分かっていても販売者さん自身が伝えられないケースは多いので、そこはきちんと引き出して、きちんと伝えるための文章を作成してあげないといけません。

そして、画像ひとつひとつについても、適した配置や画像のチョイスまで、きちんと目的に応じた物を使用していきます。

ここまでくるとおおよそのホームページのイメージが分かって来るので、ホームページ全体のデザインもその目的に合ったものをチョイスしていくわけですね。ここではカラーマーケティングなどを参考にします。
(注意! 最初になんとなくテンプレートなどでデザインを考えてはいけない。デザインを考えるのは一番最後です。)

そして、全体の動線を考えながらそれぞれのパーツを組むようなイメージでホームページを作成していくわけですね。
だから、皆さんが何気なく「いいなぁ」と思うホームページには、ひとつひとつ緻密に考えられたプロの技が盛り込まれているんですよね。

無料のホームページ作成サービスなどはテンプーレートなんかも充実しているので軽く作ってしまいがちなのですが、せめてあなたが書いた文章やチョイスした画像だけでもプロの人に見てもらった方がいいと思いますよ。
知らない人はいまだに「強い言葉を使おう!」とか「問い合わせボタンは超目立たせて!」とか、前時代的なノウハウを平気で言ってきたりしますので。

 

実はホームページは作って終わりじゃないんです!

どれだけ緻密に設計したホームページでも、ぶっちゃけ出してみないと分からないという部分は当然あります。
オーナーさんや僕たち作成する側の思い込みで、お客様心理を見誤っている事だって当然ありますからね。

逆に、最初に作成したホームページがドンピシャで当たる方が少ないのではないかとさえ思っています。
あれだけ緻密にやってもです。

ご予算があれば何個かのデザインを並行して作成し、ABテストみたいな事で短期的に成果を出して行くのですが、そこまでご予算をかけられる人は少ないので、実際は完成したホームページにGoogleアナリティクスなどのツールを活用して、実際のアクセスの流れや傾向などを探っていきます。

どれだけアクセスが来ているのかももちろん大切ですが、どのページから入ってきてどのページに流れているのか?(狙っている動線との剥離を見ます)
読んでもらいたいコンテンツページには実際どれくらい滞在時間があるのか(実際にそのページを読んだ時の時間とデーターの滞在時間との剥離を見ます)。
ホームページから離脱しているのはどのページからなのか(ベストは購入完了画面ですが、なかなかそうはいきません)。

など、こちらの意図としている事と実際のデーターを見比べながら、コンテンツを修正したり、あるいは追加したり、ユーザビリティーを高めるためのデザイン配置を修正していったり、そんな事をしながらより反応の取れるホームページに煮詰めていくわけですね。

当然、単なる数値的なデーターだけではなく、直接的なお客様の反応なども盛り込んでいきます。

そんな事を継続して行って初めて反応の取れるページになっていくんですよね。
もちろん、当たり前のSEO対策や各種広告、SNSの媒体ごとの性格を意識したマーケティング、リアルな対面販売との相乗効果なども当然の施策として行います。

なかなかここまでオーナーさんがひとりで行うのは大変だと思うのですが、やるならここまでやらないとせっかくのホームページが台無しになります。
実際、この程度の事は売れているホームページは最低限やってますのでね。そういう人たちと競争しているという現実は頭の隅に入れておかれるといいですね。

まぁ、無料のホームページ作成サービスでもいいですが、収益の核となるホームページを作るなら、最初からそれなりの投資をした方が結局はうまく行くような気がします。ましてや、スモールビジネスレベルのホームページなら数十万円ぐらいで済むわけですから。

 

ホームページを作ったけどほとんど反応が無い・・・
そんなオーナーさんは、今一度緻密に考えてみてはいかがでしょうか? 案外、ちょっとした事が原因だったりするかもしれません。

神は細部に宿ります(笑)