こんにちは。
ここ10年ほどペット業界の会員制コンサルタントやいろんな業界の各種講習会、あるいはスポットコンサルタントなどを実施し、のべ数百人のフリーランスの方や、これから事業を行いたい方などの相談を行ってきました。

最初の頃はやる気のある人ならオールウェルカムだったのですが、ここ数年はある程度「この人なら結果が出そうだな」と期待できる人のみ本格的にかかわるようにしています。
理由はいたって簡単、僕と言う人間はひとりしかいないので、当然時間的なキャパは限られているから。「かなり難しそうだな・・・」という人には「事業を始めない事」をおすすめするのもお互いのためなんです。
もっとも、ほとんどはそこまで言いませんけどね。だって、もしかしたら僕の判断が間違っているかもしれませんし、そういう人ほど逆恨みしますから（笑）

ただ、期待できる人とそうでない人の判断がある程度できるのは、これは多くの人達とかかわって、その後の成り行きまでデーターとして頭の中にあるから。デキる人というのは、ある程度共通した思考を持っている人たちなんですね。

そこで今回は、多少上から目線で恐縮なのですが、僕がこれまでかかわってきた人で事業を成長させている人はどんな人たちだったのか？
その3つのポイントをお話ししたいと思います。そうでない人もこれから「意識」する事で変われると思いますので、ぜひ参考になさって下さいね。

ポイント1　行動や判断がすばやい人

これはもう絶対条件ですね。
答えは簡単、1分で行動できる人と3日かかってやっと行動する人。はい、この時点で3日のハンデが出来ました。3日あれば何冊本が読めると思いますか？　簡単なホームページなら3日もあれば出来るので、行動の早い人は人が悩んでいる間に次の行動に移っています。
こういうのが何度も重なったら・・・　3か月で軌道に乗せる人と3年経っても地べたを這いずり回る人との差になります。怖いですね～。

お客様の対応だってそうですよ。
僕が独立した駆け出しのころは、お客様のお問い合わせは1時間以内に回答するって決めてましたからね。後でお客様の声などを集めると「対応が早い」という事だけで信頼していただいた人がどれだけいた事か。

ペット関係の事業に関しては比較的富裕層のお客様が多いのですが、やっぱりデキる人たちは決断も早いし、入金だって即日です。

ただ、こういう話しをすると、「失敗するのが怖いので何かにつけて慎重になってしまう」なんて声をよく聞きます。
それはね、失敗の定義がおかしいんだと思うんです。だって、僕たちの失敗なんてたかだか知れてるでしょう？　いきなり何千万円も借金する話しなら当然慎重にもなります。でも、ほとんどの場合、金銭的なリスクなんてせいぜい数万円。
営業施策やマーケティングの手法なんて、ひらめいたら即やってみて、ダメならやめればいい事でしょう？

失敗してもたかだか知れている事なら、とりあえずやってみたらいいんです。そのうちの何個かは、失敗したものたちをカバーして余るぐらいの成果になりますからね。

人からの信用面でも違います。さっきのペット事業の話しじゃないですが、打てば響く人はやっぱり仕事していても気持ちがいいので、そういう人のところに自然とお金は集まって来るようになるのです。

あらゆる行動にスピード感を出す。これに、技術も能力も要りませんからね。
もっとも簡単で、もっとも効果のある思考なので、これはぜひ押さえておきたいですよね。

ポイント2　常に事業の事を考えている人

先ほども時間軸について少し触れたのですが、平等に与えられた24時間の中でどれだけストイックに自分の事業について意識を向けられるかという事も実は非常に大事な事です。

よく駆け出しのフリーランスの人がSNSに旅行に行ったとか、どこそこのレストランで食事をしたとか、キラキラな投稿をしてたりしますが、「あんた、そんな事やっている場合なん？」なんて密かに冷笑しています。ホームページを作る数万円を惜しむくせに翌月には海外旅行とかバカなの？（笑）
副業だろうが、サロネーゼだろうが、一旦なんらかの事業を始めたのなら、結果が出るまではそこに集中しないと嘘ですよ。

特に副業的にされている方にこういう傾向があるのですが、副業って時間的な制約があるから副業なんでしょう？
だったら限られた時間は事業に集中しないと、もっと言えばどん欲に時間を少しでも多く捻出していかないと本業の人達に勝てるわけないです。
お客様にとっては副業なんて理由になりませんからね。

それと、事業を始めて間もないうちは、知識も経験も貧弱なんです。また、頭もまだ事業脳になっていません。
デキるフリーランスは電車に乗っていても中吊り広告を見て、マーケティングのヒントを見つけようとしています。子供さんと公園に出かけても、ママ友さんたちの行動や思考から事業のヒントを得ようと虎視眈々と観察しています。

それらが自然に出るようになるためには自分の頭を事業脳にしていかなければなりません。その事業脳を鍛えるためには半年～1年くらいは自らの事業に没頭して、集中するしかないんです。
息抜きや自分のご褒美も時には必要かもしれません。でも、自分にご褒美を与えるほど本当に仕事してますか？？（笑）

趣味の延長みたな感覚でやるなら絶対うまく行きませんし、同業者の迷惑になるだけです。
やるなら、せめて半年はストイックに仕事に没頭するぐらいの覚悟が必要ですし、今成功している人たちは必ずどこかのタイミングでストイックになった人たちですから。

ポイント3　良い意味で天邪鬼になれる人

別に腹黒く生きろと言っているわけではありません。
ひらたく言えば、「人と違う事をやってみよう」という事です。

あるフリーのネイリストさんの相談をお受けした事があるのですが、まぁネイルの世界は厳しいですよね。
ネイルを日常的に行っているお客様って意外と多くはないのに、ネイリストの数は何万人もいるとか。もう完全に供給過多になっています。
で、その人もSNSで実際の施術例を「手の部分だけ」ちょこちょこ配信していたんですね。なぜって、ネイリストさんはみんなやってるから。そういうやり方しか知らないんですよね。

最初、ご相談をいただいた時は「なんでみんなと同じことやるかな・・・」なんて苦笑したものです。
でもね、ネイルって結構厳しい世界であまり人と違った事が出来ないんですよね。人の体に施術するわけですから、ヘタすると医療行為になりますし、薬事法だってやかましい。
だったら、広報のやり方を変えてみましょうという事になって、これまでのスマホ写真ではなくミラーレス一眼を買って、単に施術した爪ドアップじゃなく、実際にネイルをした後の姿を想像できるような写真にしましょうと。

例えば、大人っぽいシックなネイルでワイングラスを持つとか、近々結婚予定の親類に協力してもらってウエディングドレスに合うネイルでドレスの胸元も一緒に撮影するとか、パソコンのキーボードを触るシーンではデキるキャリアウーマン的なネイルにするとか。
他のネイリストさんがみんな手だけドアップの写真を並べていたので、天邪鬼になって違う事をしてみました。
具体的な生活シーンを想像させると人はイメージしやすいので、結構お客さんが来るようになったみたいです。

さらに、これは商品がなかなかそろわなくて遅々としてすすまないのですが、ある手作りソープを販売されている方には、これまでマルシェ的なイベントのみの販売だったのを、同業者はほとんど力を入れていないネットショップとリアルとの相乗効果を出すようなロジカルな仕組みを構築しています。

僕が最初に始めた子犬の仲介業も、当時は同業者がみんなバカみたいに「格安」を売り物にしていたので、そうじゃないだろうと。
という事で、みんなとは真逆の「子犬の幸せ第一義」、「優秀な血筋の子犬をそれらを理解してくれる愛情あふれるお客様へ」をコンセプトに、言わば高級路線で勝負した事が後々のブランディングにつながりました。今では、常に子犬の出産を待たれているお客様が50～60名いらっしゃいます。

同業者がやっていない売り方をしてみる。みんなが同じ方向を向いているなら、真逆の市場も必ずある。
言葉は悪いですが、同業者を出し抜くくらいの天邪鬼さを持っている人は、比較的ラクに成功しているように思います。

当然、同業者からはやっかみも出ますし、「そんなのうまくいかないよ～」なんて言われる事もあるでしょう。
そんな時は笑顔で適当に流しながら、心の中で「あんたたちとは違うのよ」と思っておけばいいんです。
特にサロネーゼみたいに趣味っぽい人達が多い業界なら、ちょっとホームページなんかにお金をかけるだけで、圧倒的に有利になったりしますからね。
つまらない、キズのなめ合いみたいなセミナーにお金かけたって、ぜんぜん自己投資じゃないですから（笑）

と、少々下品な言葉遣いも入ってしまったので、適当にゆる～くやりたい人には腹の立つ文章もあった事でしょう。
でも、真剣にそれなりの事業として行動しようとするフリーランスの方には、きっと役に立つポイントだったと思います。

フリーランス向けの会員制コンサルタントも始めようと思いつつ、なかなか手がつけられないのですが（行動が遅い？　人の事言えませんね・・・）、個別に軽く相談される程度ならいつでも大歓迎です。
せっかく何かしら自分で仕事をされるわけですから、出来れば皆さんに事業主としてのやりがいを感じていただきたいものです。

ほんと、仕事に没頭し出したら変な物欲なんてなくなるぐらいですから。
それほど充実してくるのです。

さあ、本当に大変なのは軌道に乗るまでの数か月です。皆さんがんばりましょう！