オシャレなだけで残念なお店が意外に多い
最近はこだわってお店作りをされるオーナーさんが増えたのか、お店のコンセプトが伝わって来るお店が増えましたよね。
オシャレな雑貨店のようなカフェ
海が見える景色の良いカフェ
古民家風な内装で和風メニューを提供する居酒屋
食材にこだわったイタリアレストラン
etc…
地域情報サイト等で取材にうかがうと、どのお店もオーナーさんの自信とやる気が伝わってきて、私もいかにお店の良さを読者さんに伝えるか? なんて事を考えて取材に臨んだりします。
でも、いざ原稿を書く段階になると「そう言えば、同じようなお店をこの前も書いたよな・・・」なんて思う事もしばしば。
私のボキャブラリーの無さを痛感しつつも、同じような表現になってしまう事も多いのです。
きっと、お店のオーナーさんはこだわってお店の内装やメニューなどを必死で考えたはずです。
でも、例えば古民家風のお店にしても、オシャレな雑貨を並べたお店にしても、ちょっとした都市だと同じ商圏に何店もあったりするんですよね。そしてなぜかお店の内装はオシャレなのにメニューはありきたりなのもお決まりのパターン。
そう、差別化したつもりが、みんな同じような事を考えるので実は差別化になっていないのです。
だから、オープン当初は多くのお客さんがやってきたお店が、数か月もすると閑古鳥が鳴く状態になる事も日常的になっていますよね。
常に話題になっているお店は情報発信がうまい!
そんな事もあってか、最近はSNSを使って情報を発信しているお店も増えましたよね。
相変わらずSNSでセールスしすぎて自滅しているお店さんも多いですが(笑)
SNSを駆使するのもいいのです。
でも、情報ってネタがあってはじめて情報の価値が出て来るんですよね。そこを考えずにSNSで発信するという「手段」だけを追い求めてもなかなかうまくいかない。年々SNSを使うお店も増えてますから、当然埋もれてしまいますよね。
そう、情報を発信する前に発信する「ネタ」を本気で考えないといけないのです。
飲食店であれば新しいメニューをどんどん考えるとか、物販店なら小さなイベントや企画を行うとか。どうせならマスコミが反応するレベルのものを考えてみましょう。
例えばですが・・・
・100人前ぐらいの巨大なギョウザを作ってみる。
・お正月にハワイへ行く人向けに、冬なのに夏服を売ってみる。
・イタリア料理店が月替わりでイタリア各地の郷土料理を作ってみる。
・とことんホラーで怪しい占い師になってみる。
・メニューをとことん斜め上にしてみる(例:キャラ弁の達人が作った幕の内弁当、深海魚の姿焼き、ほんまに叩いたカツオのたたき、シャア専用うざく、ハイジのとろけるチーズパン・・・)。
・店員全員コスプレ。
・古民家風カフェに川越氷川神社っぽく風鈴をたくさん飾って夏の名物にする。
など。
企画ネタを考えるポイントなのですが、あくまでも話題性を重視するという事です。
単体では採算が合わないとか、そんなの売れるはずがないとか、そんな事を考えてしまうと、つまらないこじんまりとした企画になってしまいます。
広告宣伝費と割り切って、とにかく話題性を作る事。お店に行ってみたいと思わせれば他の商品の売上で十分元は取れます。
そして、SNSで発信するのですが、これだけなら今は誰でもやっています。
それプラス、もっとも効果が期待できるのにほとんど誰もやっていない事があるのです。
それは・・・
マスコミ各社へのプレスリリースです。
ニュース記事になりそうなものをA4の紙一枚にまとめて各社へ送るだけなのにほとんど誰もやっていない。
大きな会社がたびたびメディアで取り上げられるのは、みんなプレスリリースを発信しているからなのです。
メディアで取り上げられやすいものとしては「絵ズラの良さ」があります。テレビは当然として、新聞や雑誌、Webサイトにしても今は映像や写真が撮れない対象は敬遠される傾向にあります。
SNSで配信するにしてもシェアされやすいのは「絵ズラの良い」ものですよね。企画や商品を考える場合は必ず意識するようにしましょう。
飲食店や小さなお店さんなら、地域のローカル局や地方紙、地域情報サイトなどにどんどんプレスリリースを出しましょう。
ほっといても取材に来るのはオープン時だけですよ。お店側からアクションを起こさないと誰も見向きもしませんから。
以上、定期的にメディアに取り上げられて話題性のあるお店にするための2つのポイントを書きました。
これらは集客や売り上げにかなりかかわってくる事ですので、自分でできないならプロを雇っても良いくらいです。
ぜひ意識してみましょう!